【卵ひとつあればできるごちそう、茶碗蒸し】

卵料理

natsuki ota

茶碗蒸し

混ぜて漉して蒸す、それだけです。

卵ひとつに、150〜200ccほどのお出汁、薄口醤油小さじ1、塩ひとつまみ。これで2つぶん。
卵といってもサイズは色々なので、目安は卵1にお出汁が2.5〜3、それを基準に好きな柔らかさを追求してください。

溶いた卵に全てを入れて混ぜ、一度ザルなどで濾してから器に入れます。
じゅうぶんに湯気のたった蒸し器(無ければ水を入れた鍋かフライパン)に入れて蓋をし、強火で1分ほど湯気を立たせたあとはごくごく弱火で20分。
器ひとつひとつに蓋をするのもよいですが、お鍋の蓋に布巾をかませる方法が煩わしくなくておすすめ。器を傾けてみて中心がふるふると耐えれていれば完成です。※蒸し時間は個数や大きさで多少変わります。途中で開けてみても大丈夫。

合わせるものはお出汁(時間があるから丁寧に取ったぞというものでも、顆粒のものでも)のほかにも、ブイヨンでも鶏がらスープでも、昆布水でも。わたしは甘味がないものが好きですが、干し椎茸の戻し汁など少し混ぜるのもほっとします。
卵とお出汁は熱くなく冷たすぎず常温程度であることがポイント。水分の多い卵液は塩分と反応して固まってくれるので、何かしらの塩分を入れるのをお忘れなく…

本体の味が控えめなときは、食べる時に塩とごま油に青ものを刻んだタレをかけたり古漬けや醤油麹を乗せたり。冷蔵庫に、かけたらおいしそうなものは残ってないかな?とか。
初めは心許ない気がしても、ひと口目はそっと優しく感じるぐらいの味が食べ終わった頃にちょうどよくまとまってくれます。

具もお好みで。色々と贅沢にしてもいいし、何も入れなくてもそれも贅沢。
生まれ育った地元の味としては春雨が入っているのが定番なのですが、わたしのお気に入りは、鰹出汁に、友人である丹波の山本くん @r_a_m_o_14 の作る二倍麹の黒豆味噌(これが好きすぎて茶碗蒸しに入れる用に、習ったレシピで少し粒の大きなお味噌を仕込んだほど)を底にぽとんと落としたシンプルなもの、出来上がりはぎりぎりのゆるさで。あんかけにしておろし生姜をのせたものや、岩のりをのせたものも好き。今なら木の芽やえんどう豆もいいなぁ。贅沢を言うなら、実家の父の釣ってきた新鮮なキスの骨から取ったスープで作るものが最高です(ため息)

季節を問わず、温かいものは体も気持ちもほぐしてくれます。おうちでの味となればそれはなおさら。
いかなる状況でも、あなたの料理を口にした人が、ほっと息を漏らしたり笑顔になったりすることを思い浮かべて。

✳︎詳細はこちらをご覧ください(記事元)
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