【はっと(岩手県の郷土料理)】

粉もの

安田 花織(ヤスダ屋)

はっと

はっととは、小麦粉(そば粉でつくる地域もある)に水を加えて良く練り、熟成させて薄く延ばした生地を茹で上げる非発酵小麦粉料理。

すいとんの様なもので
現地では汁に放ったり、じゅうね(荏胡麻)餡、生姜醤油など様々なタレを絡めて食べたりします。
しかし、伸ばして切ればうどん、ひき肉の餡を包めば餃子も作れますし、捏ねる際蒸したてのジャガイモや南瓜を入れればニョッキ、全粒粉で作ればチャパティ揚げればプーリ…
水分量を増やせばプッチムゲ(チジミ)、クレープ…
酵母と合わさったら…
粉物世界は果てし無く深く広くがっていきます。

納豆花椒肉味噌

【材料】

  • ⭐︎味噌(だし入りでないもの)  大3 ⭐︎酒粕(板粕より練り粕や熟成粕が作りやすいです) 大1
  • ⭐︎花椒  8粒くらい ⭐︎シナモンパウダー  少々
  • ⭐︎ニンニク(チューブは美味しくないので薦めない)  1/3片
  • ⭐︎生姜 ( 〃 )  にんにと同量 ・ひき肉  大5
  • 納豆  1pc(約50g)
    ※肉を使いたくない人は納豆の量を増やしあればきのこを入れればよい

【作り方】

  1. 納豆酒粕味噌を作る。花椒は黒い種の様な所を取り除き刻む。  ニンニク、生姜はみじん切りにし⭐︎を全て混ぜ合わせる。
  2. 鍋にひき肉、納豆を入れて炒める。 ※油は引かない。くっついたら一度ガス代から外して少しおけばスルスル肉は剥がれる。 ※納豆だけの場合は油大さじ2位入れる(分量外)
  3. 肉に火がとったら、一度火を止めて6の混ぜ合わせた調味料を入れてよく混ぜて完成。

はっと(約1人分)

【材料】

  • 地粉(または中力粉か強力粉)  90g
  • 塩  1つまみ
  • 水  45cc ※好みで青菜や薬味、漬物、ラー油、ナッツ、トマトなど

【作り方】

  1. まずは、はっとの生地を作る
  2. ボールに粉、塩を入れて水を2/3位入れて、混ぜながら様子を見ながら残りを足して行く。
  3. 少しざらつき、粉っぽさがあってもいいので一まとめにして濡れ布巾をかぶせ30分以上置く ※うっかり忘れて翌朝なってしまっても問題なし。
  4. もう一度捏ねる。つるんとした質感で手にくっつかなければ完成。  手にベタベタつくようなら粉を足し(分量外)こねる。
  5. 沸騰したお湯に適当にちぎっていれ、浮いてきたら引き上げる。
    ※事前に作っておいた汁に入れて行くでもよい。
    食べるまで時間がある場合はお好みのオイルを少しかけまししておくとひっつかない。

豆酒花椒味噌和えはっと

  1. 茹でたはっとにお好みで納豆花椒肉味噌、茹でた青菜や焼いたトマト、刻んだ漬物などのせて混ぜて食べる。好みでラー油や黒酢も合う。肉味噌が硬い場合は茹で汁を少し入れて伸ばして柔らかくする。

    今回の付け合わせは、カラスノエンドウと野蒜です。この時期なら、ぺんぺん草、貧乏草、たんぽぽ、ハコベあたりが見つけやすく、食べやすいかと。

✳︎詳細はこちらをご覧ください(記事元)
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